令和8年度 市長要望を行いました

令和8年度 市長要望        令和7年12月2日

志翔の会

会長  川島光雅

{重点要望}

 

  • 物価高騰・人手不足・地域経済の対策について

 

  • 物価高騰に対し、継続的な取り組みを図られたい。特に、生活困窮者や、ひとり親世帯に対する支援策を充実されたい。

 

  • 市内業種別における深刻な人手不足の状況を把握し、人材確保に向けた政策を図り、具体的な取り組みを推進されたい。

 

  • 地域経済の活性化に向けた賑わい策を、総合的に勘案しながら、様々な政策パッケージを図り、わかりやすく、持続可能な計画を策定されたい。

 

  • 今後、インバウンド対策の推進とともに、NHK朝ドラ「ばけばけ」効果の活用においても、一過性ではなく、継続して松江の魅力として付加価値を高め、定着させていくことが大切だと思う。市民が、観光資源に磨きをかけれるよう、取り組まれたい。

 

  • コロナ禍の緊急支援策「ゼロゼロ融資」の返済が始まっている。長引く物価高騰や経費の増大、人手不足で企業においては厳しい経営を強いられている。破産や債務整理が増えている。事業継承についての指導・支援をすること、また個人においては自己破産やカードローン破産が増える傾向にあり、消費者行政からの指導を徹底されたい。

 

2 )  まちづくり計画の推進にむけて

 

  • 駅前デザイン会議の計画案が出始めている。松江市の玄関口であり、まちあるきのスタート・にぎわい拠点として、思い切った計画で積極的な取り組みにされたい。また、テルサの扱いは市民にとって大きな関心事である。しっかりと市民の理解を得る努力をし、方向性を見出してほしい。尚、新幹線整備計画の誘致運動もしていることから、松江駅ターミナルが交通の結節拠点だけでなく、市民の経済や生活交流につながるターミナルになるよう念頭に入れられたい。

 

ロ) 新大橋架け替えが間近となった今、しんじこ大橋~松江大橋~新大橋~くにびき大橋間の両岸堤防等を活用したまちづくり構想を基に、城下町松江・中心市街地活性化の為のまちなみ構築に努められたい。尚、最近マンション等の建設が目立つようになってきたが、それらによって松江らしい古都の雰囲気が損なわれないよう、景観の保全にも努められたい。

 

ハ) 人口減少、高齢化の加速、公共インフラの維持などの観点から、コンパクトシテイ・プラス・ネットワークの施策は重要である。旧松江市の市街地地域におけるコンパクトなまちづくりの構築に努め、また周辺集落地域においては、生活に必要なサービス機能を明確に示し、公共施設適正化計画と共創のまちづくりを念頭に置きながら、「小さな拠点づくり」を推進することを求める。そして、多様なモビリティと公共交通を合わせたMaaSの充実をはかると共に、安価な交通料金を設定して、中心市街地とのアクセスを促進することを図られたい。

 

二) 大手前通り(城山北公園線)の沿線魅力アップの施策支援を求めているが、京店・西茶町商店街や、カラコロ工房・カラコロ広場などにおいても、まちあるき観光の魅力度アップにつながる施設があるので、エリア連携のあり方を俯瞰的に見直し、まちなかの魅力度アップに、重点をおかれた政策を推進されたい。

 

3)  市民に愛される新庁舎を目指して

 

ィ) 新庁舎は、全体的にすっきりして、ゆとりのある近代的な雰囲気を感じる庁舎である。丁寧なフロア案内の設置もされているが、今後も、緩やかでゆとりある対面サービスを維持されたい。尚、利用者を導く動線の表示が見にくいところがある。全体的な雰囲気を壊さないように低い位置での案内表示などに努め、利用者の利便性を高める努力をされたい。今後は、拠点間連携に努め、利便性とアクセスの向上を図られたい。

 

  • 新庁舎を起点とする松江案内や利活用など、様々な形態の民間による活用案を募集し、気軽にかつ継続的に市民及び観光客が関わりをもてるような取り組みを図られたい。

 

ハ) 持続的に新庁舎周辺エリアにある地域資源を最大限活かすことが出来るよう、まちあるき観光や関係人口の創出などと連携した総合的な施策を図られたい。

 

4) SDGs未来都市の取り組みについて

 

  • SDGs未来都市の取組み状況について、市民にわかりやすく広報し続けて、当たり前の意識を醸成出来るよう努められたい。

 

  • SDGs未来都市・脱炭素先行地域の取り組みと整合性を合わせながら、様々な施策の充実を図られたい。
  • 再生可能エネルギーにおける持続可能な社会の構築については必要性を認めるも、近年、メガソーラーや風力発電建設のための森林伐採や大規模造成工事による土砂災害の懸念、景観破壊、反射光、動植物への悪影響など様々な事象が問題視され、地域住民との軋轢を生んでいる例がたくさんある。再エネ条例は可決・施行されたが、住民合意が無いことや条例違反の際の罰則規定の強化などまだ不十分なところがあるという見方もある。そのような点から、松江市での再エネ事業者の動向について注視され、必要に応じ、条例の改正などに取り組まれたい。

 

5) 人口減少対策・子育て支援について

 

ィ)  島根県と協力・連携を図りながら、若い世代の県外流出防止対策や、子育て世帯の夫婦等に選ばれる自治体となるために、さらに、山陰のリーダー都市とされるような積極的な施策展開・予算対策を推進されたい。

 

ロ) 男女共同参画社会の推進や、産後パパ育休も含め、すべての子育て世帯が、仕事と子育てを両立することを目的とした支援策を図られたい。

 

ハ) 子どもの遊び場・居場所づくりの充実に取り組まれたい。

特に、こどもの成長段階に合わせて遊べ、家族で出かけられる屋内遊戯施設の充実を図られたい。

 

ニ) 業種別に、UIターンに寄与する求人活動を支援する施策を図り、将来への松江市定住につながる取り組みを図られたい。

 

ホ) 実効性のある福祉人材確保計画の策定にむけて

学生や現役世代が安心して生活し、働ける環境を整備する上で、介護・障がい・児童の福祉サービスを維持し、充実させる事は、非常に重要だと考える。慢性的な人材不足の為、事業サービスの提供が出来ず、縮小、休止、廃止を余儀なくされる事業者が急増している現状がある。松江市は、この事を深刻に受け止め、大局的な観点で、実効性のある計画を策定されたい。

 

6)官民連携の推進と強化に向けて

 

高市政権は「地方創生」から「地域未来戦略」を閣議決定し、石破総理が掲げた「地方創生2.0」を衣替えし、より地方の経済活性化に重点を置き、企業誘致による産業集積を、全国各地に次々と生み出していく方針である。雇用の場の確保として、持続可能な地域社会を形成するために、松江市の関連部局の役割を整理し、官民連携部局を設置されたい。

 

 

 

{一般要望}

 

7)  子どもの貧困対策

 

  • こども食堂やフードバンクの利用者から生活実態を調査し、ニーズに沿った支援と情報提供に取り組まれたい。

 

  • 児童虐待防止策を充実するとともに、情報提供を強化し、DV家庭にあるこどもの支援を図られたい。

 

8) 公共事業について 

  • 大型予算工事の確保

地元大手業者は、新設の設備投資や、多大な維持管理費用がかかり、経営上年次的な大型工事の発注計画を把握する必要があるので、中期財政見通しなどで、大型工事の確保と公表をされたい。

 

  • 分離発注の推進について

工事の品質向上や専門職種企業の育成の観点から、職種ごとの分離を推進されたい。

 

  • 年間を通し平準化した工事発注に務めること。

 

  • 地域性を考慮した指名入札を行うこと。
  • 予定価格の事前公表を行うこと。

(現在努力が見受けられるが島根県は実施している。)

 

  • 松江市の建設工事の入札制度で、調査基準価格を下回った入札については、一定の基準を満たせば、落札者となっている。しかし、低入札での受注、いわゆるダンピング受注は工事の質の低下を招くだけでなく、下請け企業や労働者へのしわ寄せ、安全管理の不徹底を招き、建設業の健全な発展を阻害するものである。建設業を健全に育成・持続させる観点から、その対策が必要である。

 

  • 職人不足、技術者不足がある現状を踏まえ、公共事業の促進と、長期的な建設業の体制維持対策を積極的に推進されたい。

 

  • 各地区からの維持修繕のため材料提供などの要望が相当数あると伺っている。地域力を活用し労務として人夫賃制度を導入し市民の要望を解決してほしい。また側溝蓋や、生コンクリートなど原材料費を支給する制度があるが、原材料費の種類や、寸法規格を増やすなどして市民の要望に応じられたい。

 

 

  • 気候変動の影響で大洪水や土砂災害等が増えてきている。雨水対策として、河川の改修や中流側溝の危険個所の修繕に努められたい。同時に雨水等の涵養対策にもつながる、ため池の老朽化も危険個所である。引き続き、注意喚起と警戒を怠らないよう努められたい。

 

  • 地域の土木要望について、何年も同じ答えで、放置状態が続いている要望がある。財源の問題や工事難度の問題、又は、土地所有権の問題などが絡み、極めて難しい要望であっても、丁寧に回答することも必要と思われる。マンネリ化した要望活動から脱して、新たな可能性がある行政支援や地域で解決策を見出すことを逃しているケースも見受けられるので、しっかり対応をされたい。

 

9)  市街地・拠点の整備・安心安全なまちづくりにむけて

 

ィ)  空き店舗・空きスペースの利活用

空家等管理活用支援法人とも連携し、市民のまちあるきや、ユニバーサルツーリズムを推進するために、各種計画エリアの空き店舗・空きスペースを利活用出来る施策を図られたい。

 

ロ)  シェアサイクルを含め、多種多様な交通モードを活用し、観光や、地域の移動支援など、持続可能な松江版MaaSの推進に向けた施策の充実に努められたい。

 

ハ)  安心安全のまちづくり-防犯カメラの集中設置の促進

予期せぬ事件や事故が発生するケースが目立ち、防犯カメラが大きな予防や原因究明に役立っている。松江市においては、計画的に設置をしているが、プライバシー保護のため、なかなか設置が進まないところがある。市民の日常生活の安全確保を高めることは重要であり、市民のプライバシー保護管理規則などをしっかりと策定し、急増する犯罪や事件に対応することを目的に短期間(3~5年間)に設置の促進に努められたい。

 

二) 防犯灯はLED化が進んでいる。今後も、街を明るくする運動につなげていただきたい。また、電力量が少なくて済むことから、地域の設置場所をさらに広げていただきたい。

 

 

10) 農林業対策について

 

  • 将来の農業に鑑みて農作物の転換、若者の就労支援など抜本的な計画を策定されたい。

 

  • 地産地消の推進が向上するよう、積極的な施策を推進されたい。

 

  • 畜産農家は飼料の高騰や牛の取引き販売価格が低下していて、厳しい事業運営をしている。飼料助成や高価格で売れる血統牛の飼育助成の拡大を図られたい。

 

  • 有害鳥獣対策の一層の拡充に取り組まれたい。

(捕獲機の拡充設置を望む)

 

  • 災害による農業の基盤崩壊が見受けられる、1アール以上の規模の改修補助だけでなく、小規模耕作地へも支援を広げられるように地元農家等と対応を講じられたい。

 

  • 里山の竹林整備に対して助成制度を確立し、伐採後の竹の需要拡大対策を図られたい。

 

  • 河川愛護団や道路愛護団などに対し支援体制があるが、森林環境税などの交付金を活用して、河川上流の水田用堤の貯水量をあらかじめ減量調整し、山林からの雨水を下流へ流出させないよう、水利組合に対して抜本的な支援体制と田んぼダムについて検討されたい。

 

  • 米の安定供給に向けた様々な政策パッケージを推進されたい。

同時に、需要者の満足度が高まる施策に努められたい。

 

 

11) 福祉対策について

 

  • 高齢、障がい、子どもに関する重層的な福祉課題を解決する為、あらゆる施策に福祉の視点を考慮した体制・部局間連携に取り組まれたい。

 

  • 福祉商品・農福連携を主軸とした起業エコシステム体制を図られたい。

 

  • 全世代に対応する地域包括ケアシステムの構築を図られたい。

 

  • 予防から医療・介護まで、何でも相談のあり方を拡充されたい。

 

12) 多目的公園の整備等について

 

  • 防災公園、避難広場、防災器具、車両等の多目的公園広場の設置にむけて検討、整備を推進されたい。なお、トイレの洋式化にも取組まれたい。

ロ) トイレの改修・廃止も含め、美トイレの充実と利活用策と日常管理の計画づくりを推進されたい。又、女性用トイレの設置数を増やして、「女性に優しいまちづくり」の一助にして頂きたい。

 

ハ) 総合体育館の駐車場不足解消の為の駐車場整備を図られたい。

 

13) 教育について

 

ィ)  ICT教育が充実し、子どもたちの学習授業が更に多様な分野に広まった。国語や算数の考える力が低下傾向にある。ICTに頼らない教育実践もおろそかにせずに取り組まれたい。

 

ロ)  TVやデジタル機器への関わる時間を子どもたちと共に取り決め、学習がおろそかにならないよう取り組まれたい。

 

ハ)  児童による生成AIの活用は、調べ探求など、学ぶ楽しさに加え、正しい活用に導くガイドラインを定めて頂きたい。

 

二) 子どもたちの通学路の危険個所については定期的に点検し、随時、改良に取り組まれたい。

 

14) 地域づくり政策の実現にむけて

 

官民連携体制の構築・松江市職員の人材育成

 

持続可能な地域共生社会の実現と多種多様な課題解決に向けて、 官民連携体制の構築に取り組まれたい。また、民間団体とともに協議し、市民に寄り添いながら、地域づくり政策を実現する市職員を育成されたい。尚、このことに関与する職員について出向・副業についてのガイドラインも検討されたい。

 

以 上